丸山道の道標(伯耆町 日野川沿い)
丸山道は米子市南部および伯耆町の旧岸本町エリアから丸山を経て大山に至る道です。旧岸本町エリアの日野川沿いにも大山道の道標が残されています。
吉定公会堂前の道標
吉定地区は出雲街道と丸山道が分かれる地区でした。その吉定地区の公民館の前に道標が保存されています。
「従是久古道」
寛政11年(1799)
吉定から久古を経て丸山、そして大山へ至る道は丸山道の中でも主要な道筋の一つです。大山の文字はなくとも、吉定地区において東の久古地区を示すこの道標は大山道の道標としての役割を果たしていたと言えるでしょう。
立岩の道標
吉定地区の南、立岩地区にも大山を示す道標があります。場所は日野川にかかる三和橋の東、堤防を下って自動車は通れないような道沿いにあります。
「右ハ大山」
「左ハ米子」
「歴史の道調査報告書」によると、この付近には「上の渡し」と呼ばれる日野川の渡し場があり、この道標は日野川左岸から日野川を渡ってきた旅人のための道標だったと言えるでしょう。現在位置から考えると、米子も大山も左となりそうですが、高い堤防も建設されている川沿いの道標なので、少し移動しているものと考えられます。