【後醍醐天皇伝説】西御門 仁王堂の大イチョウ
八頭町の花原峠を越えると、西御門地区で八東川の谷の平地に出ます。円入寺の案内板にもあったように、小島村という名前だったこの村は後醍醐天皇の勅命により、西御門に改称したという場所です。
後醍醐天皇勅願の山蔭神社
国道29号の河原インター線西御門交差点から、すぐ脇の旧道を西(郡家方面)に進むと山蔭神社があります。小さな神社ですが、この神社は後醍醐天皇の勅願により再建されたという諾册(なぎなみ)神社が改称された神社です。

西御門の集落と大イチョウ
国道29号は西御門の集落をバイパスし、集落内には若桜街道を引き継ぐ旧道が通っており、旧街道らしい雰囲気をよく残しています。その旧道が国道29号と合流する交差点から少し北に入れば仁王堂と大イチョウがあります。

西御門の仁王堂には、戦国時代の羽柴秀吉の侵攻によって円入寺が焼失した際、かろうじて搬出された仁王像が祀られており、後醍醐天皇が滞在された古寺の歴史を守っている場所と言えます。

仁王堂の前にある大イチョウは案内板にもあるように、円入寺で疱瘡により皇女(皇子や従者との説もある)が亡くなられ、墓標として植えられたという伝説を持っています。樹齢600年という見事な巨木は鳥取県の天然記念物にも指定されているほか、昭和の初め頃までは疱瘡の予防や治療の祈願に訪れる人も多かったそうです。


[公共交通でのアクセス](仁王堂の大イチョウまで)
日本交通「西御門」下車 すぐ
若桜鉄道「隼駅」下車 約1.5km
後醍醐天皇伝説の地マップ:当ブログと連動したGoogleマイマップです。