大山道の道標(米子市 日下地区)

米子市南部からの大山道としては主として丸山道と尾高道が利用されていたと思われますが、『歴史の道調査報告書』に紹介されているルートから外れている米子市日下地区にも大山道の道標があります。

日下の道標

日下地区は大山から淀江に注ぐ佐陀川の右岸に位置し、集落には古い家屋が密集していたり水路も巡っていたりするなど、昔からの集落だという雰囲気がよく感じられます。自動車1台しか通れないような集落内の道に2つの道標があります。

「右 大せん道」

日下の西の道標
日下の西の道標

Googleマップで見る

この道標は日下の集落の西端近くの交差点にありますが、そこから100mほど東に行くと、また同じような道標があります。

「右 大せん」

日下の東の道標
日下の東の道標

Googleマップで見る

いずれも日下集落内の交差点で右(東)が大山道であることを示しています。現在の道路を見ると、日下から東にはずっと道が続いており、佐陀川右岸を進んで地蔵滝の泉の近くで県道36号に合流します。かつての道筋は少し違っていたかもしれませんが、丸山までは行かずに丸山道に合流するという大山道が存在していたと言えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です